油圧に関する現象・特徴
一般的な現象
用 語 |
意 味 |
作動油白濁現象 |
エアーレーション(空気混入)液体に細かい気泡の状態で混じっている空気。特に油圧ポンプの吸入ラインに関する場合とタンクドレンライン(戻り配管)折損または液面低下に依るものがあります。また、水分混入による白濁もあります。この見分け方としまして透明な容器に移してしばらく時間をおいて観察すると比重の関係で水と油が分離すれば水の混入と判断できます。空気混入は時間とともに空気が上昇してしまうため透明度が増していきます。 |
キャビテーション | 流動している液体の圧力が局部的に低下して蒸気や含有気体を含む泡が発生する現象 |
オイルミスト | 作動空気中に含まれる細かい油の粒子 |
汚染 | 作動流体中に含まれる有害物質に関する現象 |
汚染管理 | 作動流体中に含まれる有害物質の管理 |
ろ過度 | 作動流体がフィルタを通過するときに、ろ材によって除去される混入粒子の大きさを示す呼び 単位はμ(ミクロン) |
チャタリング | 減圧弁逆止弁、リリーフ弁などで、弁座を叩いて比較的高い音を発する一種の自振動現象 |
流体固着現象 | スプールベンなどで内部流れの不均等性等によって軸に対する圧力分布の平均を欠き、このためスプール弁が弁本体に強く押し付けられて固着し、その作動が不能になる現象 |
ディザー | スプール弁などで、摩擦、固着現象等の影響を減少させて、その特性を改善するために与える比較的高い周波数の振動 |
デコンプレッション | 油圧プレスなどで、油圧シリンダの圧力を静かに抜き、機械の損傷となる回路の衝撃を少なくすること |
応答時間 | バルブや回路などに入力信号が加わったときから出力がある規定の値に達するまでの時間 |
ラップ | すべり弁などのランド部とポート部との間の重なりの状態。またはその量 |
オーバラップ | すべり弁などで、バルブが中立地点から少し変位して初めてポートが開き、流体が流れるような重なりの状態 |
アンダラップ | バルブが中立地点にあるときすでにポートが開いており、液体が流れるような重なりの状態。 |
クラッキング圧 |
逆止弁、リリーフ弁などで圧力が上昇し、バルブが 開き始めて、ある一定の流れの量が認められる圧力。 |
ハイドロリックロック | 流体固着現象ともいう。方向切換え弁などで異物またはスプールの偏心などによりスプールに押しつけ力が働き摩擦抵抗が増大して切換え不能になること。 |